貧困にあえぐフランス国民に向けて、王妃マリー・アントワネットが放った心無い一言として有名な
『パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない』
この有名すぎる言葉の真の意味は、他にあったって知っていました?
恥ずかしながら、私はつい最近知りました。
そして、その言葉が伝えたかった本当の意味とのギャップにやられました。
※諸説あるんですが、一番気持ちのいい例を紹介します。
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当時のフランス国王:ルイ16世と結婚して王妃になった、オーストリア出身のお嬢様です。
画像出典:ウィキペディア
パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない
家来:「国民は飢えており、パンも食べる事ができません。』
マリー・アントワネット:「パンが無いの?それなら、お菓子を食べればいいじゃない♪」
このように思われていますよね。
パンが無い=代わりにお菓子を食べればいい!というズレタ言葉には、『マリー・アントワネットは世間知らずのおめでたいお嬢様』という印象を抱かせるのに十分な効果があります。
でも、この発言は誤解なんです。
正確に言うと、誤訳なんです。
(誤訳:外国語を日本語に翻訳する時に、誤って訳してしまう事)
誤訳
日本語:『パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない』
↑:翻訳
英 語:『パンが無ければケーキを食べればいいじゃない』
↑:翻訳
フランス語:『パンが無ければブリオッシュを食べればいいじゃない』
高価な小麦の割合がパンよりも少なく、比較的安価な甘い食べ物。

現代のブリオッシュ
つまり、フランスでの『安価な甘い食べ物』が、英語で『ケーキ』と訳され、それが最終的に日本語で『お菓子』と訳されたんです。
お菓子と聞くと贅沢な物というイメージを抱きますが、実際は安価な物だったんですね。
この違いは…
大きい!!
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真意
家来:「国民は飢えており、パンも食べる事ができません。」
マリー・アントワネット:「小麦が少なくて済む、安いブリオッシュを食べればいいじゃない!それならば、どうにか飢えをしのぐことが出来るのではないかしら?」
収入の半分をパン代にあてていた訳ですね。
こう聞くと、、お金が無いのに高い物を食べようとしている国民を非難している言葉にも聞こえますよね。
つまり、
『身の丈に合った生活をしなさい』
という、真っ当な事を言っている訳です。
常識ある発言ですね。
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日本にもある、似たような話
米が高騰していた時代に、ある政治家が言ったとされる
『貧乏人は麦を食え!』
が有名ですね。
記者:「米の価格が高騰しています。どうお考えですか?」
政治家:「所得に応じて、所得の多い人は米を食う、所得の少ない人は麦を多く食う、というような、経済の原則に則った方向にしたい」
記者:「なるほど。分りました!明日新聞に出しますね」
新聞社に戻り、記事を書きながら
記者:「見出しにするには言葉が長いな~。略しちゃえ!」
新聞:【貧乏人は麦を食え!】
政治家:「!?意味が違うぅ~!!」
発言が、違う人によって他に伝えられる時、このように真意が違って伝わることがしばしばありますね。
長いインタビューを記事にする時、インタビューのある部分は使って、ある部分は使わないでってしたら、発言者の真意とは正反対の事として記事を作ることも可能です。
最近のメディアでもよくあります…。
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最後に
この話には諸説あります。
そもそもマリー・アントワネットは『ブリオッシュを食べろ』とか、そんな事すら言っていないという説もありますし、その説が有力です。
果たして、真相はどっちなんでしょうかね?
実際のマリー・アントワネットは、国民は貧しいのに自分は浪費をしまくる大変な王妃だったようなので、常識人とは言えませんが…。
詳細:こちら
この話題に関しては以上です!