日本人には読んで欲しい。
世界は再び「空母の時代」に突入しつつあるー
こんな一文から始まる、現代の日本を取り巻く世界情勢を、もろに反映した最高に興奮する漫画がある。
『空母いぶき』だ!
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漫画『空母いぶき』
2014年から『ビッグコミック』(小学館)にて連載中の軍事・政治漫画。
軍事漫画と言えば難しく思うかもしれませんが、ストーリーが凄くて引きこまれます!
大人気漫画の『キングダム』も一応は軍事漫画の一つです。
戦いの事とかよく分からなくても、ストーリーで熱くなれますよね。『空母いぶき』は日本の事を書いているから感情移入が半端ない!
読んだ後すぐは中国が嫌いになるかも…。笑
200カイリ排他的経済水域の設定後、海洋権益の重要性が叫ばれてきたなかで、離島防衛・災害救助・シーレーン確保・対潜哨戒・有事の際の揚陸や輸送などすべての海上支援行動に加え、軍事プレゼンスを誇示するためには空母の存在は不可欠と考えられ、主要各国は空母の建造・保有を競っている。
-緊迫する日本-中国の尖閣領土問題の最中。もし、日本が『空母』を持ったら…。-
著者
【かわぐちかいじ】
『空母いぶき』の他にも、『沈黙の艦隊』・『ジパング』・『太陽の黙示録』が有名な漫画家で、軍事・政治などのリアルさを書かせたら右に出るものはいないのでないか。
「リアルな世界観で異なる価値観がぶつかり合う」
wikiからいい言葉拝借しました~
そんな漫画が得意なベテラン漫画家。
あらすじ
話は20xx年。尖閣諸島に、遭難したとみられる中国人3名が上陸したことから始まる。
明らかに中国の工作員と思われるが確証はなく、「ここは中国の領土だ!!自国の救助を待つ!!」と主張し、日本の救助を拒否。無理に救助すればナイフで自決すると。
この遭難者を救助するため、中国は尖閣に空母を送り込んできた。
イメージ画像:空母の写真(アメリカ海軍)
空母は普通、救助任務のような小さな任務には就く事はない。明らかになんらかの意図がある行為だ。
この行為がきっかけで、日本の巡視船との衝突・中国軍の戦闘機によるミサイル攻撃などのいざこざが勃発!!
事は日本が折れる形で幕を閉じたが、
日本と中国の緊張状態はピークに達した。
その裏で日本は、秘密裏にある作戦を進めていた。
『コードネーム・ペガソス』
空母『新型護衛艦いぶき』の建造だ!!
この『いぶき』は、空母(航空母艦)であり、船の上で戦闘機の発着が出来る。
世界第6位の領海を持つ日本において、広い海で侵攻してくる敵と戦うには『空母』が
必要不可欠
であり、空母を持つという事は他国からすれば脅威にもなる。
※空母は、一般的には他国を侵略するために使われると認識されているので。
『空母いぶき』は終戦後初の空母であり、自衛隊になってからの空母保有は初である。
当然、初めての経験であればうまくいかない事だらけなのだが、艦長に任命された最年少一佐である秋津を中心に訓練を重ねていく。
そんな時、
中国が日本の領土である与那国島を
襲撃した。
与那国島には自衛隊の基地もあるが、民間人も多く住んでいる。そこを襲撃、占領し、島民を人質に『与那国島と島民を解放して欲しくば、魚釣島(尖閣の中国名)が中国の領土であると認めろ」と一方的な主張を繰り返す。
尖閣に遭難した3人の中国人を救助したのは、『尖閣が中国の領土であるとの』既成事実を作るためであった。
国民の生命、財産、領土を守るため、尖閣・与那国島への出動命令が
『空母いぶき』に下されたー
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見どころ
まず言いたいのは、ストーリーが緻密でいて、軍事・政治・報道・世論などの様々な視点から描かれている事。
政治的な思惑のせいで現場(戦場)には枷がはめられており、思うように戦えない。そんな状況を自衛官の気転と技術で乗り越える様は、感動を覚える!
次に、場面展開の広さ。
空母を守るには護衛艦・潜水艦・戦闘機などが必要であるため、
戦闘機同士の
空中での戦い
潜水艦同士の
海中での戦い
護衛艦同士の
海上での戦い
政治家同士の
卓上での戦い
と、様々な戦いが描かれます。
そして、かわぐちかいじ先生の絵の巧さ!武器や戦闘機を精巧に描いており、一枚一枚の絵にかける情熱が半端ない!
戦闘機に興味がある人はもちろん、無い人も惹きつけられるはず!(私もその一人です。)
マンガの中で出てくる兵器には、まだ実用化されていない兵器もあり、「未来予測」的な所もあるが現実世界でも実現可能な範囲であり、『現実離れ』は一切していない所に漫画ながら、もの凄いリアルさを感じてしまう。
例えば、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦『いずも』↓画像
画像:wikipediaより
これは一見『空母』のように見えるが厳密には空母では無いと規定されています。しかし、少し改造すれば『空母』としての能力を持つことが出来る、現実にある護衛艦です。(いぶき は、ここからヒントを得たのではないかと思います。)
難しいこと抜きでこの漫画を語るなら、最高にリアルで最高にスリリングで最高に興奮する漫画と言えますね。
ありそうでない事を実現するのが漫画の醍醐味の一つ!
この『空母いぶき』はそこが完璧です。
登場人物
様々な人が出てきますが、特に中心となる3名を紹介!
秋津竜太
(あきつりょうた)一佐
『いぶき』の艦長。艦長就任と同時に空自から海自へと転属。
空自始まって以来のエースパイロットだった経験があるが、船の操舵にはまだ慣れていない。秋津には日本を守るという強い意志があるが、何かしらの野心もあるよう…
新波歳也
(にいなみとしや)二等海佐
副長兼航海長。
『いぶき』の艦長候補であったが、空母艦長はパイロット出身という米軍の伝統に習い、艦長の座を秋津竜太に譲ることになった。しかし、有事の際は慣れない秋津をサポートする姿も。
垂水慶一郎
(たるみけいいちろう)日本国首相
官房長官時代に『空母いぶき』建造を中心となって進めた。
私が一番好きな登場人物!実際の首相だったらどんなにいいか!と思わせるような人物です!
まとめ
- 軍事漫画だけど、専門的な知識が無くても読める。
- リアルさが凄い。
- 絵の精巧さも見どころの一つ。
- 読むと中国が嫌いになる。笑
2018/8/16現在、10巻まで出ています!
こんな紹介動画があるので見てみてください!
迫力の表紙一覧(9巻まで)
とにかく絵の精巧さが凄い!
私は全巻、本で持っています!
下の表紙画像クリックでAmazonのサイトに行きますので、そこの『なか見!検索』というので
試し読みが出来ます!
是非読んでください!!
著者の別の漫画
200X年のイージス艦が、1942年にタイムスリップしたならば――。“来(きた)る”太平洋戦争が、その先の“みらい”が激震する!! ――海上自衛隊所属、最新鋭イージス艦「みらい」、謎の暴風雨に遭遇(そうぐう)。そしてすべての僚艦(りょうかん)、失踪(ロスト)……。やがて、1942年・ミッドウェー海戦域のド真ん中に“出現”した「みらい」は、撃墜(げきつい)された海軍将校を救助。そして、「歴史」は塗り替えられる――!! 講談社漫画賞受賞。圧倒的なイマジネーションで描き出される、歴史横断超大作!
日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。
も、面白いです!!この二つは完結しているので、一気に読めます!私も一気読みしました♪
最後に ~祝!映画化!~
累計発行部数300万部を突破したかわぐちかいじ氏の人気漫画「空母いぶき」が実写映画化されることが決定。主演に西島秀俊、共演に佐々木蔵之介を迎え、「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」「柘榴坂の仇討」の若松節朗監督がメガホンをとる。
引用:http://eiga.com/news/20180306/4/
あまりの人気に、遂に『映画化』が決定されました!!
主演(秋津竜太)を、西島秀俊さん!
助演(新波歳也)を、佐々木蔵之介さん!
これはいい配役ですね!西島さんなんて、ビジュアルも少し似ています!
公開は2019年の予定!楽しみ!!
映画は、原作をもとに24時間の物語として描かれていくので、どのような展開になるか非常に気になる!!
映画を見る前に、原作漫画のチェックをお忘れなく!!