【金】、、、数ある金属の中でも最も大切にされている物の1つですね。
私は結婚指輪くらいしか金を持っていませんが、「有事の金」と言う言葉があるように、核戦争があっても残る資産として大量に所有している人もいます。
では、この金はなんでそんなに貴重なのか?
そもそも、金ってどこで、どうやって出来る物なのか?
それが、最新の研究でだいぶ分かりました。
金の起源
金が貴重なのは、人工的に作る事ができず、その量が少ない事にありますが、なぜその量が少ないのか?
起源を辿ると分かります。
金の採掘
金は金山から採るものがほとんどで、火成岩(かせいがん)に含まれています。この火成岩は、マグマが冷えて固まった岩石です。
川などに砂金としてあるものもありますが、これは火成岩が雨風で削られて流れ出たものです。

火成岩
画像引用(一部編集あり):http://www.smm.co.jp/special/hishikari/
日本では、鹿児島にある『菱刈鉱山』が世界的にも有名で、現在でも稼働している日本一の金山です。
菱刈鉱山の金鉱石は、鉱石1トンあたり、約30〜40グラムの金を含んでいます。
世界的な平均は、鉱石1トンあたり約3グラムといわれています。
菱刈鉱山は世界平均の約10倍と、金の含有率が非常に高いことが特徴です。
実は日本でもこんなに採れているんですね。
画像引用:http://www.smm.co.jp/special/hishikari/
金はどこでどうやって出来る?
よく、金は宇宙から来た物とか、地球が出来た時に宇宙空間から取り込まれた物とか言われていますが、最新の研究でそれは違うという事が分かりました。
どこでできる?
アルゼンチン、オーストラリア、チリ、スペイン、フランスの学者からなる国際グループが突き止めた真実は、金は
地球の中(マントル)で出来るというものです。
どうやって出来る?
肝心の『どうやって出来るか?』については、はっきりとは解明されていません。
それは、金が元素であり、『何かと何かを混ぜれば出来上がる!』みたいなものでは無いからです。
例えば『水』であれば、水素と酸素を混ぜれば作れます!(理科の実験でやった人もいるでしょう)
他に例を挙げると、金と同じように特別な扱いを受ける『ダイヤ』は人工的に作れます!
さらに深く言うと、石炭は太古の昔の植物が枯れたものが地中に埋まり、高い圧力と高温により出来上がったものです。
ダイヤと金を比較した時、ダイヤはその前が石炭、さらに前が植物。と、出来上がる工程がある程度説明できます。
でも、植物はどうやって出来たもの?さらに前は?と考えると、誰にも説明がつかないほど『細かい部分』にまでなります。
金はすでにその『細かい部分』なんです。
だから解明が難しい…。
そして、『ある程度』も説明がつかないから人は気になるんですね。(私もその一人。)
それほどまでに謎が多く貴重なものであるからこそ、
惹きつけられるんでしょうね。
※見ていると欲しくなる…
では、
マントルで出来た金は、どうやって我々の元に届くのか?
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地球の構造と、金の運ばれ方
地球を輪切りにすると、大きく分けて3つの構造で出来ています。
中心のコア(核)、中間のマントル、表層の地殻の3つの層ですね。
金はこのうちのマントルで出来ると解明した訳です。
上の絵で見ると、掘れば出てきそうな感じがしますが、マントルは大陸の下の70キロメートル以上の深さにあり、人間が到達できる限界を超えています。その為、取りに行く事はできません。
※こんなカッコいい器械でも無理です。
では、どのようにして我々の元に来るか。『マグマ』がキーワードです。
マントルが、火山の噴火により地表に運ばれる時、マグマとして吹き出ます。
その中に金が含まれているんです!
【マントル≒マグマ】
噴火と共に出てくるなんて、豪快な出現ですね!
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まとめ
- 金はマントルで出来る
- マントルが上昇してマグマに変わる
- 噴火で地上に出てくる
- マグマが冷えて火成岩になる
- 人間が採掘する
- 加工し、我々の手に届く
このような流れですね。
本当はもう少し複雑な流れみたいなのですが、ここでは少しライトに紹介させてもらいました!
ちょっと気になったんだけど、
金箔っておいしいのかな?
この話題に関しては以上です!